20. 実年会しめ縄奉納 白山神社(西尾町)

北日野地区自治振興会

大正3年10月4日本殿竣工。岐阜の匠の大工により檜や欅で造られ、獅子や龍の豪華な彫刻が施されています。境内には今立地西国霊場の観音堂があり千手観音立像が祀られています。

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氏神さま・白山神社

村社石川県管下今立郡西尾村四十番地 字小向
祭神伊弉冊尊
由緒不詳
社殿間数前口 二間三尺 奥行二間三尺 (大正三年九月十七日新築)
拝殿前口 五間 奥行三間   昭和七年八月九日改築許可)
            昭和九年一月二十六日 竣工)
本殿前口 二間  奥行二間 大正三年九月十七日改築許可)
            大正三年十月四日 竣工)
鳥居一基 高 十五尺 棟巾 弍丈 昭和四十年十二月十六日記入
階廊間口 弐間  奥行 七尺
境内坪数二百八十三坪  氏子戸数  九十戸

観音堂(千手観音)今立地西国霊場

白山神社境内に観音堂があります。寛保元年酉(1741年)3月28日九つ時焼失。その後再建されたものです。(p432参照)

毎年、岩本町 成願寺から霊場巡りで参拝され、千社札が貼られています。堂には西国33場観音霊場23番札所「重くとも罪には法の勝尾寺 仏を頼む身こそやすけれ」の額が奉納されています

白山神社は”新宮神社(下真柄村)”から分祀

現在、下真柄村に鎮座する新宮神社は、明治時代以前は熊野大権現といわれ、真柄、西尾、宮谷、徳間の四地区が氏子でした。これより分祀された一社が白山神社です。本殿は間口二間、奥行二間で、大正三年十月四日竣工。岐阜から来た匠の大工により檜(ひのき)や欅(けやき)で造られ、獅子や龍の豪華な彫刻が施され、本殿前には、高さ一尺二寸の狛犬が置かれています。

境内奉燈 天保十五年八月辰  北野氏
境内奉燈 明治十一年寅
狛犬奉納 大正十三年 飯田弥三右エ門
狛犬奉納 昭和九年  東川茂左エ門
           山田マツ
狛犬奉納 昭和九年  十二名にて寄進

拝殿 上棟式

拝殿は間口五間、奥行三間で昭和九年一月二十六日竣工。昭和九年四月八日上棟式典が挙行されています。

昭和五十九年には本殿竣工七十年、拝殿竣工五十年を記念して天井障子、大提灯を氏子中で奉納。平成二十六年には本殿竣工百周年が挙行され、浦安の舞が奉納されました。

拝殿奉納 「大型絵馬」 左大臣 右大臣

奉捧 天保十四歳(1843年)

卯正月 吉日   高木氏

奉納 信州川中島六合戦 越後謙信 甲斐信玄 新兵衛 (浅野)

拝殿絵馬

古来より神は馬に乗って降臨するという考えがあり、絵馬の多くには馬が描かれています。白山神社の拝殿には大型の絵馬が奉納され、江戸時代後期の天保十四年(1843年)の戦記物から、明治期以降の馬とは関係なく縁起物の動物や捕り物が描かれています。また、拝殿絵馬、境内燈籠に天保の銘が読取れることから、白山神社が、下真柄・新宮神社から分祀されたのは、明治新政府の神仏分離令より以前と考えられます。

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