3/1〜3/8 野村享賢「ケルン大聖堂三十六景」展示

北日野地区自治振興会 のモノクローム写真シリーズ 「ケルン大聖堂三十六景」の展示

北日野地区自治振興会 のモノクローム写真シリーズ
野村享賢「ケルン大聖堂三十六景」展示

日時:3月1日(日)~3月8日(日)
場所:北日野公民館 2階 図書室

2013年に武生公会堂で展示された作品も掲載されています。是非ご覧ください。

野村 享賢(ノムラ コーケン)プロフィール

野村享賢氏(1948~2021)は越前市矢船町出身でドイツ(ケルン市)在住の空間造形作家。

1948年福井県越前市(旧武生市)矢船町に生まれ、北日野小学校、武生第三中学校、武生工業高等学校と地元の学校で学び、神奈川大学を卒業後、1972年にソビエト連邦経由でドイツへ渡ります。その後、ハンブルグの日系企業に四年間勤務しますが、1977年に妻フランツィスカ・エームケさん(ケルン大学名誉教授)と出会い芸術に興味を持ち、芸術家として再出発をすることを決心。結婚を機にケルンに転居し、ケルン専門(工業)大学アート・デザイン部自由彫刻科に入学しました。大学では、西洋彫刻を学ぶかたわら発表活動も行い、初期には半具象的な彫刻制作、後に(*)インスタレーション的な抽象彫刻に移行していきました。

ケルンはドイツの現代アートの中心でもあり、千数百人の芸術家が登録されています。そのケルン在住の芸術家の発表の場でもあるケルン・アート展に幾度も入選し、頭角を現すようになります。2001年には、南ドイツのフェルバハで催された、世紀変わりの特別展 「第8インタナショナル小彫刻トリエンナーレ展」 に招聘され、紙の立体作品を出展し、ルドウィグ×ギース賞と市民賞を受賞しています。

その後の「千の太陽」と題した紙輪のインスタレーションは、展示空間の大きさに応じて、色の組み合わせや、長さ、幅も自由に変化させることが出来るバリエーションのある展示をするようになりました。また、床の上に紙輪を積み上げて、大きな立体作品インスタレーションも始めるようになり、展示の度に変化するプロセス的な作品になっていきました。

2003年にはモノクロームの写真シリーズ「ケルン大聖堂三十六景」を制作し、ベルリン東洋美術館、ケルン市博物館で発表しました。それ以降、モノクロームの写真シリーズ「木の空間」2004年、北海の遠浅を撮ったモノクロームの写真シリーズ「天と地」 2009年、カラーの写真シリーズ「グリマスホルンの石の世界」2013年を発表しました。

2008年以降は、それまでの制作を総括するかのように、彫刻、オブジェ、写真、詩、紙を空間造形といえるインスタレーションに取り入れ、幅のある制作活動を続けました。

野村享賢氏は、「私のインスタレーションにとって重要なことは、展示された作品だけでなく、その作品によって出来上がった空間である。この無の空間がどういった印象を与えるかが一つの課題で、設置した段階で初めて体験できるのである。」と語っています。

2013年には北日野自治振興会設立十周年記念事業として、現代芸術企画展「コーケン・ノムラ 空間の美」を越前市武生公会堂記念館にて開催、北日野小学校では「ようこそ先輩」の教育講演を行っています。

2021年ドイツ(ケルン市)にて永眠

2025年に野村享賢の作品集が発刊された。作品集は福井県立図書館、越前市立図書館、北日野小学校、北日野公民館に収蔵されています。

参考(*)インスタレーション・・・現代美術における表現手法・ジャンルの一つ。ある特定の室内や屋外などにオブジェや装置を置いて、作家の意向に沿って空間を構成し変化・異化させ、場所や空間全体を作品として体験させる芸術。

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